連騰する小型バリュー株、相性の良い資産クラスは?

2012-02-21

国内の小型株が22年半ぶりの連騰

 12年に入り、TOPIX(東証株価指数)が2月20日時点の年初来で12.41%上昇するなど、昨年(2011年)は低迷していた国内株式市場が盛り上がりを見せてきた。こうしたなか、12年2月20日時点で東証2部指数が25日連騰するなど、国内小型株の中でも割安感の強い銘柄の上昇が目立っている。

 東証2部指数が25日連騰するのは過去2番目に並ぶ記録であり、年初来で9.13%上昇となっている。同期間、ジャスダック指数は2.72%上昇となったが、東証マザーズ指数は5.57%下落した。これは国内小型株のなかでも、割安感の強い内需銘柄が買われたものの、株価指標が高めになっている新興企業銘柄が売られたことが影響している。

回復傾向も国内小型株ファンドへの投資で意識したいリスク

 このように、国内小型株の中でも割安感の強い銘柄は上昇基調にあり、投資を検討する投資家も多いだろう。一方で、長期の運用成績やリスク面についてみると、12年1月末時点における、「国内小型バリュー」(モーニングスター類似ファンド分類、以下同様)、「国内小型ブレンド」「国内小型グロース」の過去5年間のトータルリターン(年率)はそれぞれマイナス7.88%、マイナス12.32%、マイナス12.83%となっている。

 リスク面については「国内小型バリュー」「国内小型ブレンド」「国内小型グロース」の最大下落率(3カ月間)の平均値はマイナス30.17%、マイナス32.26%、マイナス34.39%となっており、他の分類と比較して大きい。また、「国内小型バリュー」「国内小型ブレンド」「国内小型グロース」では、暦年でみると7年連続で純資金流出となっている。ただ、「国内小型バリュー」「国内小型ブレンド」「国内小型グロース」の過去1カ月間のトータルリターンは5.01%、1.89%、0.47%となっており、市場環境を反映して回復してきている。

国内小型割安株ファンドと相性のよいファンドとは?

 国内小型割安株ファンドなどへの投資を検討した場合、上記のように直近のリターンに加えて、長期の運用成績や下落リスクについても考慮したうえで投資を行いたい。リスクに配慮しつつ、実際にポートフォリオを構築するためには、国内小型割安株ファンドなどと連動性が薄いファンドを組み合わせると良いだろう。連動性を測る指標としては相関係数というものがあり、数値が低ければ低いほど連動性は薄く、分散投資のための組み入れファンドとして相性が良いと見られる。

 まず、国内小型割安株ファンドとの相関係数が低い、つまり相性の良いファンドは、「国内債券・中長期債」(相関係数0.41)、「国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジあり)」(同0.46)などの分類に属するファンドとなっている。「国内債券・中長期債」や「国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジあり)」は最近の運用成績が相対的に良好であることや歴史的な円高水準となったことなどから人気が高まり、純資金流入傾向が続いている。これらの分類に属するファンドと合わせて、国内小型割安株ファンドも購入すれば、比較的、分散投資効果が働きやすいだろう。

 また、株式ファンドでは「国際株式・中国(為替ヘッジなし)」(同0.47)との相性が比較的、良い。経済成長著しい中国の株式とともに、株価のバリュエーションに着目した国内小型割安株ファンドを同時に保有することで、分散を図ることができる。国内小型割安株ファンドへの投資にあたっては、こうしたファンドなどと組み合わせた投資を検討してもよいだろう。

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