人気の豪ドル建て債券ファンド

2012-03-21

堅調な経済成長に支えられ、豪ドルの底堅い展開は今後も期待される

 2012年3月7日にオーストラリア統計局が発表した2011年10〜12月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前期比0.4%増と、7〜9月期の同0.8%(改定値)からやや鈍化したものの、3四半期連続の増加となりました。前四半期から鈍化した要因は、個人消費が低い伸びに留まったこともありますが、主には7〜9月期に堅調だった設備投資の反動あげられます。

 豪州中央銀行(以下、RBA)は、国内のインフレ見通しの改善を受け、世界的な景気減速に対応するため、2011年11月、12月に連続して政策金利を4.75%から4.25%まで引き下げています。今年に入ってからは、政策金利を据え置きながらも、景気や物価見通しの下振れに応じて利下げの可能性を引き続き示唆してきました。しかし、足元の景気をみると、2012年1〜3月期の成長率も徐々に上方修正されており、2月の貿易黒字額も過去最高を更新するなど中国や新興国の需要に対応すべく鉱業セクターの生産量の拡大が続いており、追加利下げ予測は後退してきています。

 オーストラリアの経済成長が継続するとの見方が増える中、相対的に高い物価上昇も予想されており、堅調な景気動向は豪ドルの上昇余地を探る支援材料といえます。

図表1:オーストラリア、米国、ドイツのGDP成長率比較

図表1:オーストラリア、米国、ドイツのGDP成長率比較

出所:IMF(国際通貨基金)データ(2011年9月時点)よりモーニングスターが作成。
2011年以降は、IMFの推定値

図表2:豪ドル、米ドル、ユーロの対円レート推移

図表2:豪ドル、米ドル、ユーロの対円レート推移

(出所)モーニングスター作成。
2000年1月を100として三菱東京UFJのTTMを指数化

図表3:長期債格付けと5年債の利回り比較

図表3:長期債格付けと5年債の利回り比較

(出所)モーニングスター作成。
長期債格付けはS&Pの格付けを表示

純資産拡大が続く豪ドル債ファンド

 モーニングスターのカテゴリー「国際債券・オセアニア(為替ヘッジなし)」は、2002年から順調に資金が流入して拡大傾向が続いています。2012年2月末の純資産額は3兆984億円、「国際債券・短期債(為替ヘッジなし」」に分類される“短期豪ドル債オープン(毎月分配型)”を含めると4兆4,152億円となっています。
 この背景には、参考ファンドで示す良好なパフォーマンスと安定した分配金の継続などがあげられます。

図表4:純資産額の推移

図表4:純資産額の推移

出所:モーニングスター・カテゴリーのファンド純資産額合計(年末)データより。
国際債券・オセアニア(為替ヘッジなし)には、国際債券・短期債(為替ヘッジなし)の「短期豪ドル債オープン(毎月分配型)」を加えて算出。

 但し留意点として、外国為替市場における過去の円・豪ドルレートは、図表2で示す通り変動率が高く、2007年に105円台をつけた後、2008年には再び62円台に戻り、大幅に変動しています。つまり、為替リスクが相対的に高いため、外国為替の動向に十分留意する必要があります。しかし、良好なオーストラリアのファンダメンタルをみると、豪ドル債券ファンドは依然有望な資産クラスの一つです。
 他の資産と組み合わせて分散を図りつつ保有することを検討してはどうでしょうか。

注目の豪ドル債ファンド

ファンド名 運用会社 信託報酬等
(税込)%
純資産額
(百万円)
トータルリターン
1年 3年 5年
ハイグレード・オセアニア・ボンド(毎月分配) 大和 1.31 985,927 13.29% 15.57% 3.84%
LM・オーストラリア毎月分配型ファンド L・メイソン 1.36 216,250 13.34% 17.48% 4.20%
三菱UFJ 豪ドル債券インカム 三菱UFJ 1.10 203,767 11.85% 15.61% 4.06%
短期豪ドル債オープン(毎月分配型) 大和住銀 0.96 1,316,817 9.48% 15.59% 3.23%

(出所)モーニングスター作成。
2012年2月末基準
信託報酬等(税込)は、小数点第3位を四捨五入し第2位までを表示

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