年1回決算で複利効果を高めた「トヨタグループ株式ファンド」

2012-11-20

 前回(11/14付け配信)は年1回決算型ファンドが、毎月分配型ファンドに比べて、長期投資の運用効果(分配金再投資による複利効果の最大化)をより高めることについて説明しました。今回は長期投資に向いている年1回決算型ファンドの中から、(1)純資産額100億円以上、(2)信託期間が無期限、(3)相対的な運用成績が良好、の3つ条件を兼ね備え、投資対象にも独自色がある「トヨタグループ株式ファンド」(以下、当ファンド)を取り上げます。

輸送用機器が約9割を占めるなど独自のポートフォリオで存在感際立つ

 当ファンドは「国内大型ブレンド」(モーニングスターによる国内大型株を投資対象とするファンドの分類のひとつ、以下、カテゴリー)の中で5番目に大きな純資産規模(2012年10月末時点で637億円)のファンドとなっています(図1参照)。カテゴリー内ではTOPIX(東証株価指数)や日経平均株価の値動きに連動させるパッシブファンドのほか、TOPIXなど指数の値動きを上回る運用を目指すアクティブファンドが多い中、当ファンドはトヨタ自動車をコア銘柄(基本組入比率50%)としたトヨタグループ企業19銘柄(2012年10月末時点、以下同)でポートフォリオ構築されています。業種別構成比上位3位(同)は輸送用機器89.88%、卸売業4.94%、機械1.82%などとなっており、TOPIXの業種別構成比上位3位(同)が電気機器11.92%、輸送用機器10.15%、銀行9.92%などとなっているのに比べると、独自色の強い存在感のあるファンドともいえます。

図1:当ファンドの純資産額推移(設定来)

図1:当ファンドの純資産額推移(設定来)

カテゴリー平均、TOPIXを上回る運用成績、レーティング「4」を10カ月連続で維持

 当ファンドのトータルリターンをみていくと、2012年10月末までの過去1年間、3年間(年率)、5年間(年率)でカテゴリー平均、参考指数(TOPIX)をいずれも上回っています(図2参照)。リスク調整後のリターンを5段階でランク付けしたモーニングスターレーティングでは、2012年10月末から過去10カ月間連続で高位の「4」を維持しており、相対的に良好なパフォーマンスを示しています。

図2:当ファンドのトータルリターン比較(2012年10月末時点)

図2:当ファンドのトータルリターン比較(2012年10月末時点)

 また、当ファンドは基本的に分配金再投資専用ファンドとして設定されましたが、年1回の決算時に分配金を受け取る契約を販売会社と結ぶこともできます。直近では2012年11月13日に180円(1万口当たり、税引き前)が出されています。直後の分配金利回りは2%弱程度であり、10月末時点の過去1年間のトータルリターン9.84%と比べても、運用成績に応じた無理のない分配となっています。こちらも再投資することで、より複利効果を追求することができるでしょう。

図3:分配金再投資後の基準価額にみる複利効果

図3:分配金再投資後の基準価額にみる複利効果

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