NYダウ最高値で脚光―運用成績良好な米国株ファンド、中でも注目は?

2013-03-13

足元堅調な上昇を続ける米国株式

 昨年末からリスク選好の動きが強まるにつれ、国内株式や国内REIT(不動産投資信託)などこれまで大きく出遅れてきた資産の上昇が目立っています。2013年2月末時点での過去1年間のファンドのカテゴリー平均をみても、国内REITや国際REIT、国内株式などが大きく上昇しています。特に海外資産に投資するファンドにとっては、2012年末から大きく進展した円安が大きく貢献していると思われます。カテゴリー平均を見る限りでは、過去1年間ではほとんどのファンドが上昇しているようであり、投資家の皆さんには大きく資産を伸ばした方もおられるでしょう。

 最近の株式投資では新興国株式への投資が大きな注目を集めていましたが、足元の状況をみると新興国株式に投資するファンドの運用成績については、投資対象国によって大きな差が出ており、選別が難しくなっています。一方、直近の株式市場を見渡すと、ニューヨーク株式市場ではニューヨークダウ工業株平均の終値が市場最高値を4日連続で更新するなど(3月8日時点)、米国株式市場の堅調が目立っています。そこで、今回は、先進国株式ファンドの中でも、米国株式ファンド(モーニングスターカテゴリーで「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」に属するファンド)をみてみたいと思います。

図表1:リーマン・ショックの急落以降、上昇基調にあるNYダウ

図表1:リーマン・ショックの急落以降、上昇基調にあるNYダウ

期間:2008年3月12日〜2013年3月8日

米国株式ファンドの中期の運用成績は堅調、今後の期待テーマなども

 2013年2月末時点での、米国株式ファンドの過去1年間のトータルリターンの平均は、19.18%(モーニングスター・インデックスベース)と大きく上昇しています。また、同月末までの過去5年間のトータルリターン(年率)でみても、米国株式ファンドの平均は0.60%と小幅ながら上昇しており、為替ヘッジありのファンドの平均と並びプラスとなっています。

図表2:過去5年間の株式ファンドのトータルリターン(年率)のカテゴリー別平均
(為替ヘッジなし)

図表2:過去5年間の株式ファンドのトータルリターン(年率)のカテゴリー別平均 (為替ヘッジなし)

※ 2013年2月末時点
※ カテゴリー別平均にはモーニングスター・インデックスを使用
※ DC、SMA向け、ETFは対象外

 この間、リーマン・ショックなどによる大幅な下落はあったものの、新興国株式ファンドや、中国株式ファンドなどの平均がマイナスとなっていることを考えると、堅調と言えます。また、ニューヨークダウ工業株平均は最高値を更新していますが、先進国の中でも米国は景気の底打ちを示唆する経済指標の発表などが増えつつあり、「シェールガス革命」といった注目できる投資テーマも出てきている中、再度株式に投資するファンドに注目する意味では、米国株式ファンドを投資候補の一つとして考えるのも良いのではないでしょうか。

 米国株式ファンドについては、近年では通貨選択型ファンドの設定なども目立っており、本数は大きく増加しています。様々なテーマ型ファンドに加え、中小型の成長株に投資するファンド、大型株に投資するファンド、低コストのインデックスファンドなど、米国株式を対象としながら様々な投資機会を捉えるファンドがある点も魅力の一つです。また、為替ヘッジありの米国株式ファンドも増加しています。グローバルで収益機会を目指す企業に投資するファンドも多く、投資情報なども比較的入手しやすいことから、株式投資の入門としても悪くないのではないでしょうか。

 以下は長期の運用実績があり、高評価(モーニングスター・レーティングが5ツ星、4ツ星のファンド)ファンドの一覧(図表3)ですが、こうしたファンド以外にも様々なファンドが出てきていますので、自分のポートフォリオと照らし合わせて、考えてみてください。

図表3:高評価の米国株式ファンドの一覧

ファンド名 MSレーティング 実質的な
信託報酬等
(税込み、%)
純資産額
(百万円)
トータル
リターン
(1年)
標準偏差
(1年)
SMTAM ダウ・ジョーンズインデックスF ★★★★★ 0.7245 5359 26.61% 16.14%
アメリカン・ドリーム・ファンド ★★★★★ 2.4675 5136 25.10% 17.70%
netWIN GS・インターネット戦略ファンドB ★★★★ 2.0454 11553 19.94% 19.51%
米国NASDAQオープンBコース ★★★★ 1.617 3170 17.53% 15.88%

※ 2013年2月末時点
※ SBI証券で取り扱いのあるファンドを対象とする
※ 標準偏差(リターンのばらつきを表す指標で、大きいほどリスクが高い)
出所:モーニングスター

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